トロンボキサン

アラキドン酸がミルクに配合され始めたのはいつ頃?

母乳が乳児の発育に重要な役割を果たす事は早くから知られていましたが、アラキドン酸の発見でますます母乳による育児が注目されるようになりました。
母乳の含有成分を詳細にまで研究してみると、豊富な栄養素が含まれている事を知る事ができます。
免疫促進栄養素、リゾチーム、ラクトフェリン、ビフィズス菌、各種酵素など抗菌作用がありパワーの源となる栄養成分に満ちています。
感染症に弱い乳児の体を様々な菌から保護してくれていますから、病気にかかりにくい丈夫な心身を作っていきます

さらにDHAも母乳から補給できる事もわかっており記憶力や学習力の促進にも有効です。
DHAの働きを強化してくれるのがアラキドン酸なわけです。
同じミルクでも牛乳で発症するアレルギー諸症状が母乳で出にくいというのは、低蛋白低塩および必須脂肪酸であるリノール酸も豊富に含んでいるからです。
牛乳の栄養成分構成と比較検討してみると明らかに違うので、牛乳では母乳の代替にはなりません。

リノール酸はご周知の通りアラキドン酸の原料となる成分です。
母乳をしっかり飲ませている限りはアラキドン酸不足とはなりにくいのです。
不幸にも母乳の出が悪い場合は粉ミルクで補う事ができます。
近年粉ミルクに通常アラキドン酸やDHAなどが豊富に含有しているので、どうしても母乳による授乳が難しいなら粉ミルクはオススメです。

かつて国全体が貧しかった戦後まもなくの日本ではぬかを母乳に代替していました。
2007年にFAO(国連食糧農業機関)およびWHO(世界保健機関)によって開催された国際会議で、DHAと共にアラキドン酸を粉ミルクに含有すべきと正式に認められて以降、世界的にDHAおよびアラキドン酸配合の粉ミルクが基準化されました。
今ではほとんどの粉ミルクにDHAとアラキドン酸が含有されています。
粉ミルクを購入する際にはこれらの成分がきちんと配合されている事を確認するようにしてください。