トロンボキサン

アラキドン酸の正式名称は?

通称アラキドン酸で一般に知られている脂肪酸があります。
全身の細胞膜を構成している成分のうち、常温では固まりにくい不飽和脂肪酸に数えられています。
地上で生きるほ乳類動物の多くが体内に持っていますが、人間を含めて自力でほとんど生成されない種族は、他動物を食べて補給しています。
唯1母乳には含まれていますので乳幼児は不足の心配はありません。

近年になって科学の進歩は謎の多いアラキドン酸を動物以外の物質から培養し、詳細にわたっての特徴や機能を解明する事を可能にしました。
その時にIUPAC命名法で「(5Z,8Z,11Z,14Z)-イコサ-5,8,11,14-テトラエン酸」とつけられました。
イコサテトラエン酸またはエイコサテトラエン酸というのが正式名称です。
リノール酸を原料にして細胞膜内で合成されますが、特に脳細胞内に多く含まれています。
ホスホリパーゼA2というホルモン物質が作用して、細胞膜の主要構成要素リン脂質細胞内に加水分解反応が生じ、リン脂質細胞膜から膜外へ切り離されます。
遊離アラキドン酸となって以降COXやリポキシゲナーゼらの作用により、次次と代謝されていきながら情報伝達物資としての重要な役割を担っています。

一連の代謝システムをアラキドン酸カスケードと呼びます。
アレルギー諸症状や動脈硬化を促進させるのと同時に抑制させる機能も持ち合わせています
他に胃酸分泌量を調整する機能なども併せ持ち、不足すると発育がうまく機能せずに先天性異常や胃腸不良、脳血栓やアレルギー諸症状の悪化などを引き起こす事もありますので注意が必要です。
ガン研究にアラキドン酸カスケードのしくみが応用されてもいます。
適量を守って食生活を送る事により認知症予防にも大きく貢献します。

アラキドン酸は心身の健康維持のためには不可欠な成分なので、必須脂肪酸として食事からの摂取が推奨されています。
2007年にはWHOなどにより粉ミルクにアラキドン酸を混合する事が事実上義務づけられてからは、国内でもほぼ全製品にアラキドン酸が含有されていますので、母乳が出にくいという人も粉ミルクを通して提供できます。
食事からは肉類もそうですが食用油などにも含有されていますので、あえて意識しなくても通常の摂取は可能です。
ただし加齢と共に肉類が減ってくるのと同時にアラキドン酸の摂取も不足しがちになります。
まずは魚介類からの摂取を試みましょう。