トロンボキサン

小さい子にアラキドン酸が必要な理由は?

今では国内で市販されているほとんどの粉ミルクにアラキドン酸が当たり前に配合されていますが、世界から推奨されるようになった歴史は、さほど長いとは言えません。
今から10年ほど前に国連食品規格委員会で、“乳幼児用調整ミルクにはDHAと一緒に同量以上のアラキドン酸が配合されている事”を推奨するとした規格案が提案された事をきっかけにして、その2年後には国内でもアラキドン酸配合の粉ミルクが市場に出回るようになりましたから、6~7年ほどしかたっていない事になります。
急に注目されるようになったもう1つの理由は、某大手サプリメント業者がその有効性をデーターで明らかにした事によります。
存在は知られていたものの、動物の体から十分な量を抽出できなかったために研究が進みませんでした。
とはいえ未だにアラキドン酸の摂取に警笛をならす専門家もいるほどですから、乳幼児に与えても安全なのかと思ってしまいます。

この点についてはまったく心配がないと断言できます。
なぜなら人間の母乳にもアラキドン酸が含有されているからです。
アラキドン酸は人間の体内ではほとんど生成されないのですが、唯1母乳だけは例外的に含まれているのです。
と言う事は乳幼児の成長に欠かせない成分であるという事です。

本来アラキドン酸は地上動物肉・鶏肉・魚類・卵・牛乳などに豊富に含まれています。
細胞膜の構成成分ですから全身に含まれているのですが、特に脳細胞にはDHAの次に多いとされており、細胞間の情報伝達物質としての働きや、胃粘膜保護およびあらゆる疾患との深い関わりなど様々な働きをしています。
脳を活性化させて記憶力や学習能力を伸ばすという意味でも欠かせない成分です。
母乳が出ないという女性でもアラキドン酸配合の粉ミルクを活用すれば安心して子育てができます。
実際正式にWHOでも粉ミルク配合に不可欠な成分と認可される以前に、アメリカで行われた実験ではアラキドン酸を十分に摂取した乳幼児と、そうでない乳幼児では明らかに成長に格差が生じる事を突き止めているのです。